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チャコの思い出

 以前、小浜にいた頃飼っていた愛猫「チャコ」です。これは我が家に初めてきた頃の写真。チンチラという長毛種の雑種です。5千円でした。ペットショップで初めて抱いたときから、びくびくしながらも人の腕にしがみついてくるような人なつこいネコでした。

 

長毛種の猫は一般的におっとりしていて性格も優しいと言われていていますが、チャコも例外ではありませんでした。賢くて動作が優美で性格もおっとりしていましたが、時にはお茶目でやんちゃな一面もありました。僕の目をじっと見つめて、人の気持ちを理解するとても不思議なネコでした。猫はどちらかというと人の目を避けてこそこそしているような印象がありますが、人と視線をしっかり合わせるチャコは珍しいネコだったと思います。適度に人との距離を保ちながらも、気が付くといつも近くに寄り添っているようなかわいいネコでした。
いつも仕事から帰ってくると玄関先に出てきてお行儀良く座って迎えてくれました。よく鬼ごっこやかくれんぼもしました。ネコとかくれんぼ?鬼ごっこ?と不思議に思う人もいるでしょうが本当です。他にも信じられないかもしれませんが、高いところに上ったチャコと丸めた紙くずでキャッチボールもしましたし、紙くずを投げると犬がよくやるようにくわえて持ってきたりもしました。時々、ふざけて紙袋に頭を突っ込んでわざと物にぶつかりながら歩き回って僕を楽しませてくれたりもしました。また、ふてくされたときなどは、人の顔色をうかがいながら、わざと僕の目の前で床にウンチをして、怒ると楽しそうに一目散に逃げて行ったりもしました。ほんとに面白い奴でした。他にもいろんな楽しい思い出が一杯あります。
 
今思うと、チャコの前世は僕の恋人だったのかも知れません。
 
7年程一緒に暮らしましたが開業することが決まった年に逝ってしまいました。懸命に看病しましたが、白血球が減少する難病には勝てませんでした。衰弱しきって息も絶え絶えの中、呼びかけると最期の最期まで僕の膝の上で尻尾を振って答えてくれました。
 
ペットはかわいいけれど、可愛がれば可愛がるほど別れはつらく耐え難いものです。今でもネコは大好きだけど、チャコのことを思うとまた飼おうという気にはなかなかなれません。  
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