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その症状、夏型過敏性肺炎かもしれません

過敏性肺炎とはどんな病気か

 過敏性肺炎は、抗原の反復吸入によって起こるアレルギー性肺炎です。急性のものと慢性のものとがあり、急性のものでは原因抗原から離れることにより回復しますが、慢性になると病変と症状は続き、進行することがあります。

過敏性肺炎の原因とは

 日本では、家のなかの環境中に存在する真菌であるトリコスポロンを抗原とする過敏性肺炎が最も多く、70%近くを占めています。過敏性肺炎は春から秋にかけ、夏を中心とした季節に多いため、夏型過敏性肺炎といわれています。

夏型過敏性肺炎の症状とは

 症状は発熱、咳、呼吸困難で、トリコスポロンの胞子を吸入後6~8時間して発症しますが、原因になる抗原から離れると回復します。

 

夏型過敏性肺炎の治療方法

 治療は自宅から離れ、原因となっているトリコスポロンを吸入する環境から隔離することが必要です。家などの環境が原因の場合は、家のなかの掃除や消毒、腐った木の部分の除去(台所、洗面所、風呂場)、風通しをよくするなどの工夫も重要です。また、防御マスクの装着などが効果を示す場合もあります。
 薬物療法については、軽度の症状で日常生活に影響しない場合では無治療で経過をみることがあります。中等症、重症では、発熱、呼吸困難、低酸素血症などがあるため、ステロイド薬の経口・点滴投与や酸素吸入が必要な場合もあります。

過敏性肺炎に気づいたら

 内科、とくに呼吸器を専門とする内科への受診が望まれます。
 家などの環境が原因の場合は、家のなかの環境整備を行う必要があります。しかし、原因が仕事場などに関係する場合は、原因から離れる工夫が必要になります。

 

一般社団法人 日本呼吸器学会  過敏性肺炎について

http://www.jrs.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=16

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